【父の日】尊敬できる父。大学での学びがあったからわかる偉大さ
今日は6/21の父の日を前にして、おとうさんから学んだことについて書いていきます。
「中高生の頃には分からなかったことが、時間が経つにつれてわかってくる。」
まさにそれを経験したことを書いています。
好きでは無かった父の生き方
僕の父は、高校2~3年の頃に会社員から自営業へと起業をしました。
当時の僕は大学進学を控えていたので、そのときの父の決断が理解できませんでした。
理由としては、子供ながらにお金のことはとても不安だったから。
それに当時の父の決断は、"会社から逃げている。"そのように感じていたから。
父の性格は僕とは真反対で、高卒で働き、ものごとを感覚で生きているような人でした。
手先は器用で、どんな製品も自分でいじって直してしまう。
だけれども、自営業を選択した父を理解できないし受け入れたくない・・・。
僕は今までの父を反面教師として、"僕は父とは同じことはしない"と思うようになっていました。
少しでも父の力になりたい
いざ大学進学の時期になり、どこに行こうかと考えていました。
父は高卒だったが、僕は大学に進ませてもらっている。
だから"少しでも父の力になりたい"という気持ちから、現在の大学で経営学を中心に学んできました。
また大学での学びを活用しようと、学外活動にも積極的に参加するようになりました。
はたして力になれたのか
4年生になり、振り返ってみました。
大学で学べことは何が活かせたのか。
結論、簿記だけ。
要は、答えがあるものには学びが活かせるが、答えがないものには活かせなかった。
力になろうとして、逆に学ばされたこと
しかし、いちばん学ぶことができたのは、「父の偉大さ」であった。
高校生の僕が理解できなかった父の決断が、大学での学びを通して理解できるようになった。
そして理解できたからこそわかる、「父の偉大さ」なのである。
理解できるようになったのは、なぜ
ゼミ活動があったから・・・
その理解できるようになった一つは、いま所属しているゼミでの活動だ。
これは必ずと言い切れる自信がある。
学んできた内容はコレだ。
管理会計×アントレプレナーシップ×金勘定
これを元に、経営者や管理職目線でモノゴトを見る目を養うことをしてきた。
そして、たくさんのオトナと出会わせてくれたことだ。
これがなかったらおそらく自分は父のことを理解できていなかったし、理解しようともしていなかった。
理解できたこと2つ
では、理解できたこととはなんだろうか。
- 1つ目は、働くことについて。
- 2つ目は、経営をすることについて。
働くことについて
まずは、1つ目の働くことについてが、どう関係するのか。
それは、「何のために働くのか」を考えることである。
この問いについて考えてこれたし、そういう環境に居れたから理解できるようになった。
お金のためだけにずっと雇われながら、働くことができるのか。
おそらく違う、のだと僕は思っている。し、僕もお金のためだけに働きたくはない。
働く本質としては、「好きなこと・やりたいこと」の延長であるのだと。
ほとんどの人がこれがないから、給料や福利厚生に目が向いてしまう。(と思っているし、自分がそうである。)
だが父は働きながら、自身の経験を積みながら、「好きなこと・やりたいこと」をみつけることができた。
だから、自営業を始めたのではないか。
このことについて考えることができて初めて、父のことを理解できた。
誰にでも「好きなこと・やりたいこと」があるわけではない。
そんななかで父はそれをみつけて、自分で起業したからだ。
しかも父にも不安はあっただろう。
安定というものとは無縁になるのだから。
そう考えると余計にスゴイ。
経営することについて
次に、2つ目の経営をすることについてが、どう関係するのか。
起業するのは簡単だ、では売り上げを上げて利益を確保する。
実際にココができなければ、お金は生まれない。
当初は細々とであり、商材の幅を広げることや業務の幅を広げるなど工夫していた。
そのことを思い返して考えると、難しい一面があったと思う。
それでも今では会社員時代よりは良くなったのだから。スゴイ。
主にこの2つについて、考える力がついたから理解できるようになったと思っている。
父との本音話
お酒の力で
あるとき、友人2人と実家でBBQをした。
母も頑張って明るく振舞ってくれており、父はいつも通り肉を焼いてくれた。(笑)
この年にもなると、お酒も進み、お酒の力で本音で話していた。
そのときに感じた無力感。
大学での学びは机上の空論。
教科書通りには行かないという、当たり前の現実を突きつけられた。
大学進学時の"少しでも父の力になりたい"という気持ちが、1mmも力になれない自分がいることに悔しかった。
(父としてはそれを期待してはいないだろうが・・・。)
のちに聞いた言葉
しかし、のちに友人から聞いた父の言葉に驚いた。
「感覚だけでは限界がある。学んでこなかったことを後悔してる。」
実際には、本当かどうかはわからない。(僕もお酒に酔っていたし、友人もしかり。)
それを聞いて、やっぱり経営って難しいんだって思わされた。
でもそれ以上に、赤の他人に自分の失敗談を語れる父に「偉大さ」を感じた。
ふつうなら威張る人が多いなかで、失敗談を語れる父はスゴイなと。
これを聞いて、なおさら思った。
"少しでも父の力になりたい"という気持ちを。
さいごに伝えたい「ありがとう」
そんななかで就職活動をしているが、父の力になるための力がつく会社に入ることができたらと思う。
と同時に、いかがでした?
うちの父ってすごいでしょ!?(なーんて親バカならぬ、子バカなことを(笑))
大学に行ってたくさんのことを勉強してきたからこそわかる。
「父の偉大さ」
僕は、父のことを反面教師なんていって理解しようとしなかった。
だけども今になって理解できるようになったし、そんな父を尊敬している。
前の僕なら、こんな気持ちにも素直になれなかった。
そんな僕が素直になれたのも、大学生活があったから。
ありがとう、おとうさん。
父の日のプレゼントでお酒なんか贈ってみて、一緒に飲むってのもまたひとつ親孝行かもしれませんね。(笑)